Sonia Delaunay: Living Art — Irma Boom / Heté Selection
¥16,500 ($104.35)
色が、ページに収まっていない。
開いた瞬間から、赤、青、黄、緑。
色と形がページの境界を越え、隣り合い、ぶつかり、次のページへ続いていく。
静止しているはずの本なのに、どこか動いて見える。
『Sonia Delaunay: Living Art』は、Sonia Delaunayの仕事を「絵画」だけでは捉えない一冊。
テキスタイル、ファッション、インテリア、ブックアート、舞台や映画、モザイク、タペストリー。
彼女にとって色は、キャンバスの中だけに存在するものではなかった。
着る。
住む。
読む。
街を歩く。
色は生活の中へ入り込み、異なる領域を行き来していく。
そして、その膨大な活動を一冊に設計したのがIrma Boom。
540ページという厚みの中で、作品をただ年代順に整理して見せるのではなく、色、文字、写真、余白がページごとに異なる関係をつくっていく。ソニア・ドローネー自身のレイアウトやタイポグラフィへのアプローチを取り入れながら、過去と現在を結びつける一冊に仕上げている。
ここで面白いのは、「色についての本」ではなく、本そのものが色を扱う場所になっていること。
ページをめくるたび、色と色の関係が変わる。
あるページでは隣り合い、
次では離れ、
別の色と出会う。
一色だけでは成立しない。
Sonia Delaunayが追求したのも、色そのものというより、色と色が隣り合った瞬間に何が起こるかだった。
そして本もまた、一ページだけでは完結しない。
前のページがあり、
今があり、
めくった先に次の色が待っている。
色を見ることと、
ページをめくることが、同じ時間の中にある。
絵画を生活へ。
色を衣服へ。
パターンを空間へ。
Sonia Delaunayが境界を越えていったように、この本の中でも色はひとつの場所に留まらない。
色は、見るものではなく、
その中で生きるものだった。
だから Living Art。
Sonia Delaunayの色彩を記録した本ではなく、
540ページの中で、その色をもう一度動かすための本。
【新書・シュリンク品】
Editors: Waleria Dorogova / Laura Microulis
Book Design: Irma Boom
Publisher: Yale University Press
Publication: 2024
Pages: 540
Size: 約 W267 × H267 mm
Language: English
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