Artek and the Aaltos: Creating a Modern World—Irma Boom / Heté Selection
¥16,500 ($104.35)
SOLD OUT
まだめくっていないページが、もう見えている。
紙の向こうに、次の写真や文字、色がうっすらと透けている。
ページを一枚ずつ切り離して見せるのではなく、
前と後ろが重なりながら、この本は進んでいく。
『Artek and the Aaltos: Creating a Modern World』は、1935年にフィンランドで設立されたArtekと、Alvar Aalto、Aino Aaltoを中心に、その活動を辿った一冊。
椅子やテーブルだけではない。
建築、家具、照明、ガラス、テキスタイル、ドローイング、写真、資料。
Artekが目指した「Modern World」が、ひとつの領域ではなく、暮らしを取り巻くさまざまなものの関係から生まれていたことが見えてくる。
そして、この本を設計したのがIrma Boom。
特徴的なのが、薄く半透明な紙。
一枚のページを見ているはずなのに、その奥には次のページが存在している。
写真の上に、まだ読んでいない文字が重なる。
色の向こうに、別の形が浮かぶ。
ページをめくると、それまで背景だったものが前に現れ、今見ていたものは薄く後ろへ残っていく。
見るものが、めくるたびに入れ替わる。
考えてみれば、Artekの歴史も、一人のデザイナー、一脚の椅子だけでできているわけではない。
AlvarとAino。
建築と家具。
プロダクトとアート。
仕事と暮らし。
それぞれを分けて並べるのではなく、重なった状態のまま見せる。
だから、この「透け」は装飾ではない。
次のページを見せるためではなく、
ひとつのものの後ろに、別のものが存在していることを見せる。
本を閉じれば一冊。
けれど開けば、ページとページの境界は曖昧になっていく。
Irma Boomは、Artekの歴史を整理して一列に並べるのではなく、その関係そのものを紙の重なりへ置き換えたのかもしれない。
一枚では見えない。
重なることで、見えてくる。
Artekという「Modern World」を、
紙の向こう側まで使って読む一冊です。
2016年、AIGA(デザイン専門家団体)による「50 Books | 50 Covers」award受賞作に選出。
【新書・シュリンク品】
Editors: Nina Stritzler-Levine / Timo Riekko
Book Design: Irma Boom
Publisher: Bard Graduate Center / Yale University Press
Publication: 2016
Language: English
W190 × H265mm
絶版
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