E1027 : Eileen gray / jean badovici
¥9,800
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【新書】
フランスの建築家・写真家であるローラン&エマニュエル・ボードワン夫妻が、自ら現地を訪れ撮影した写真集。建築家ならではの視点による細部への鋭い眼差しと、空間の読み解き方が、E-1027という建物の本質的な魅力を余すことなく伝えます。
本書が取り上げるのは、アイルランド人建築家・デザイナーEileen GrayとJean Badoviciが1926〜1929年にかけてフランス・コート・ダジュールの断崖に建設したモダニズムの傑作、E-1027。建物の名はふたりのイニシャルを数字に置き換えた暗号で、その命名にも当時の関係性がにじみます。
E = Eileen(アイリーン)
10 = J(アルファベット10番目)
2 = B(2番目)
7 = G(7番目)
120㎡のL字型2層構造は、機能と美しさが高次元で融合した空間です。上階には可動間仕切りを用いたキッチンや多目的リビングを配し、螺旋階段が下階のゲストルームへとつながる。ピロティが生み出す開放的な55㎡の空間は、地中海の水平線への航海を想起させる詩的な設計です。家具・照明・インテリアのすべてをGray自身がデザインしており、建築と内装が分かちがたく結びついた、一個の思想的作品と呼ぶべき空間が誕生しました。
完成からほどなく、BaoviciはGrayとの関係を経てヴィラを引き継ぎました。その後、親友であったLe CorbusierがGrayの意向を確認しないまま純白の壁面に壁画を描いたことは、建築史において広く知られたエピソードです。GrayがそれをE-1027の精神への侵害と受け止めたことは、彼女の建築に対する真摯な姿勢を物語っています。
そうした幾重もの歴史と人間ドラマに思いを馳せながらページをめくるたびに、まるで自分がその空間をひとり歩いているような静かな没入感を覚える—本書はそんな稀有な一冊です。
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無断転載禁止
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判型:W145mm × H210mm × 17mm
ソフトカバー
206ページ
2026年発行






















