2026/04/09 10:12
1992年、兵庫県生まれ。近畿大学で造形芸術を学び、富山ガラス工房での研鑽を経て独立。現在は金沢市を拠点に、ガラス作家として制作を続けている小寺暁洋さん。
4月10日(金)より、オンラインショップにて発売を開始します。

庶民のガラス、という源流
彼が深く惹かれてきたのは、15世紀のドイツやオランダに生まれた「レーマー杯」というガラスです。カトラリーを使わず手づかみで肉を食べていた時代、油のついた手が滑らないよう粒状の装飾「プラント」が施された、庶民のための無骨なガラス。職人の手仕事の跡がそのまま刻まれたような佇まいに、小寺さんは長年魅了されてきたといいます。
手がける作品の源流は、「バルトガラス(森ガラス)」と呼ばれる様式。華やかなヴェネチアンガラスとは対極にある、地に足のついた民衆のガラスの系譜です。
古いものへの敬意と、今の空気
受け継がれてきた技法を自らの感覚で組み合わせ、現代の空間に静かに馴染むかたちへ。古いものへの敬意を土台に置きながら、時代の空気を纏わせる—それが小寺さんの仕事の流儀です。
今回のセレクトについて
透明な作品を中心に、オブジェ・瓶・グラスなどをセレクトしました。光を透過するガラスの美しさが、もっとも素直に発揮される作品たちです。窓辺や光の差し込む場所にそっと置くと、ガラスはゆっくりと光を溜め込み、空間をやわらかく照らしてくれます。

