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2026/03/17 12:57

フィン・ユール。言わずとしれた北欧デザインを代表するデザイナーの一人、
デンマーク家具デザインの黄金期を築いた人物として知られ、彫刻のように美しいフォルムと、人の身体に寄り添うやわらかな曲線を特徴とする家具を数多く生み出しました。

彼に関する書籍も数多く出版されていますが、今回はその中から「個人的におすすめしたい3冊」をご紹介したいと思います(順不同)。


まず一冊目は、
Finn Juhl: Furniture, Architecture, Applied Art』。

1990年に出版された、フィン・ユールの仕事を網羅的にまとめたモノグラフです。
家具デザインだけでなく、建築、インテリア、そしてApplied Artまで幅広く取り上げられており、彼の活動の全体像を知ることができる一冊。まさに決定版とも言える内容です。


二冊目は、
Finn Juhl and His House』。

2014年に出版された本で、コペンハーゲン近郊にある自邸(現在はOrdrupgaardの一部)に焦点を当てています。

建築、家具、アート、そして暮らし。
それらがどのように調和しているのかを丁寧に読み解いた一冊で、フィン・ユールが目指した「トータルデザイン」の世界観を体感できます。彼の美意識の源を知るうえでも、とても興味深い内容です。


三冊目は、
フィン・ユールの世界:北欧デザインの巨匠』。

1990年に出版された、日本語で読める貴重な一冊。
著者は、日本における北欧家具研究の第一人者である織田憲嗣氏です。

現在でもこれほど体系的にまとめられた日本語の書籍は多くなく、図版の美しさと解説の分かりやすさが見事に両立しています。
入門書でありながら、ある意味では到達点とも言える一冊ではないでしょうか。


……と、これまでは思っていました。

しかし今回、それらを超えるかもしれない一冊に出会いました。

それが
Finn Juhl - Liv, Værk, Verden』。フィンユール:生涯、作品、世界

初版は2018年に出版されていたようですが、恥ずかしながら最近まで知りませんでした。
実際に手に取ってみると、とにかく素晴らしい内容。ポップな色味の装丁からは想像できないほど、図版や写真が非常に充実しています。

フィン・ユールの母国語であるデンマーク語版を、Hetéではご紹介しています。
とはいえ、今はスマートフォンの翻訳機能もありますから、言語の壁はそれほど気にならないかもしれません。

まだご覧になったことがない方は、ぜひ一度チェックしてみてください。*本日新刊アップしました